4月から5月中旬にかけての季節、オーナー様、管理会社様、入居者様から、
■「共用部にツバメが巣を作ろうとしています。何か良い対策方法はないか?」
■「ツバメが巣作り出来ない様にして欲しいんだけど?」
■「ツバメが玄関前の天井共用灯部に巣を作っているので、すぐに取り除いて欲しい!」
っと言う様な、ご依頼やご相談を沢山頂きました。
昔からツバメは農作物を害する昆虫やハエや蚊を食べてくれる益鳥として私たち人間の身近な存在でした。人々は自分の家の軒先にツバメが巣を作ると魔除けの効果が有り、幸福をもたらすと、昔からヒナが巣立つのを見守っていたようです。
しかしながら、都会で近代的な日常生活をしている集合住宅の入居者様、オーナー様にとって、玄関前や廊下の床がツバメの糞や巣作りの泥で汚れるのは、決して気分の良いことではないと思います。
つまり、集合住宅においては「害鳥」と捉えられています。
ツバメの特性として4月から7月に繁殖を行いますので、春先から暖かい地域の民家の軒先に巣作りを始めます。ツバメは巣を泥や枯れ草に自分のだ液を混ぜた粘土のようなモノで巣作りします。作り始めると1週間ほどで完成させます。そして、その巣作りの途中で何度も取り除いても また同じ個所に巣を作ります。
彼らの生態からその理由を知るととてもかわいく思えます。ツバメはカラスなどの敵から卵や雛を守る為に、人間の住む家の軒先が安全であると考え巣を作るそうです。農作物を害虫から守る代わりに、ツバメは人間に巣と雛を守って貰っていると考え人間を信用しているらしいのです。
また、ツバメは“鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律“で指定されている鳥で有り、捕まえたり、殺したりしてはいけません。巣を完成させてしまい卵を産んでしまうと孵化して雛が巣立つまでは見守るしかありません。
そこで基本的な対策としては、巣を作らせなくする事です。その為にの色々な対策を見かけますが、共用灯や天井にキラキラ光るテープが多数ぶら下がっていたりしてアパートやマンションでは決して美観上良くない対策がされている物件も多数見かけます。
そこで弊社では以下の3点の条件をクリアした対策を考案しました。
● 出来る限り、低コスト
● 美観上も良く
● 簡単に施行が出来て、除去も簡単に出来るモノ
▼以下にその方法を記載させて頂きますので、皆様の大切な管理物件でお役立て下さい。
弊社の事例で一番多いのは下の写真の様に共用廊下の共用灯、シーリンググローブの凹み部分を利用しての巣作りが多い事から以下のような対策を施しています。
① 保護シートをツバメが巣を作ろうとしている個所をきれいに掃除します。
② 厚み1cm程の隙間テープを共用灯シーリンググローブの本体胴体部(台座部)に巻き着けます。
③ その上に適切な幅にカットした保護シート(アルミ表着シート)を巻き着けて完成です。
これでこの凹み部分に巣を作る事が出来なくなります。この製作にかかる材料コストは、百円ショップでも販売されているので、以上の2点の購入で、約200円です。
即効性が有り、低コスト、外観も大きく損なわず、
万一外れて落ちてきても危険性が皆無で、簡単に外せます。
以上のようにご自身でも簡単に出来ますが、高所での作業となりますので脚立からの転落には十分にお気を付け下さい。
(※注意:当該ページを見て、作業されての万一事故などが発生した場合等いかなる場合もその責任は負いませんのでくれぐれも自己責任でお願い致します。)
ツバメやハトなど鳥獣害でお困りの方は、こちらより御見積等お問い合わせ下さい。
(著:石垣)